>>409
残念ながら非拘束で手錠はなしです。黒のリクルートスーツに身を包んで
きちんと化粧しての出廷でした。

もともと税関で覚醒剤発見→逮捕されるも否認(覚醒剤と気づかなかったと主張)して
2週間で保釈→2年近く経って起訴という異例の経過。

もともとは比較的恵まれた家庭の一人娘で、私立の中高一貫校から、一浪して難関私大に進学
高校生のときに英国への短期留学経験があり、大学で長期留学を考えていたものの
父親が脳梗塞で倒れてしまい家計が困窮、奨学金を借りることで大学を卒業した。

とはいえ留学を諦めきれず、当初は援助交際、風俗関係のアルバイトなどをしたものの
体力的に続けることができず、ツイッターで裏バイトを探し、金の密輸で小遣い稼ぎをしようとした。
航空券代や滞在費を報酬と別に負担、税関の警戒レベル次第で途中で中止命令が出る可能性があるが
その場合でも100万円の報酬という好条件で、観光旅行を兼ねてカンボジアに出国。密輸自体は
中止命令が出たもののホテルにある忘れ物のスポーツバッグを持ち帰ってほしいと指示役からメッセージがあり
実はこのスポーツバッグに覚醒剤4sが入っておりこれを税関で発見されたという経過。

公判では覚醒剤の認識はなかったとして無罪主張(金の密輸はそもそもその事実が生じていないので起訴されず)で
正直、これは無罪になるかと思ったが、結局税関での虚偽申告による関税法違反だけ適用して
懲役3年6月の求刑に対して1年6月、執行猶予3年の判決でした。

正直、経歴からしても相当優秀な女性(現在は大手IT企業勤務らしい)のようで、
留学したいがその学費はというところで、なぜ風俗や裏バイトという思考になってしまったのか。
裏バイト探しの中で保証金名目の5万円を先払いして騙し取られたことがあったようだし
この部分で真っ当な発想ができなかったのが残念に思えた。