祐希は沖先生が顧問の演劇部に入る事にした。
沖先生は何かと祐希に気を使ってくれていた。
演劇部には新1年生の女子8人男子2人が入部した。
2年生には女子10人男子2人
3年生には女子9人男子2人がいた。

湘南海岸高校は学年別にスクールカラーがあり
3年緑
2年青
1年エンジとなっている。
体育着や上履きなどはこの色で配色されている。
そして、この色により先輩後輩は主従関係が成立していた。

演劇部の部活の時間は
1年生は体育着(男子は短パン、女子はブルマ)になる規則がある。
祐希の体育着のお腹には大きく『1年4組 倉本』と掛かれている。

また、2年生(1つ年下)は青の体育着を着ている。
そして、この2年生が1年生に部の規則を教える係となっている。
特に今年の2年生は個性が強い。
祐希が特に印象に残っているのは
身長145cmの2年1組寺本孝子と
身長175cmの2年2組高木飛鳥である。
通常2年生は下はジャージを穿くことを
許されているのだが
この2人は常に青ブルマ姿である。
しかもブルマを体育着の中に
思いっきり入れて腰の部分までたくし上げている。
この学校では数年前まで女子校であった名残りか
女子が多い為か3年生でも
女子は平気でブルマ姿でうろうろしている。
後に高木飛鳥は『女子なんだから女の美しさを表現する事は大切な事。ブルマは女性らしくて大好き』と言っていた。