元相撲取りがこれから何をされるのか、だいたい予想が付く。
厚手のホワイトジーンズで脚を保護して、上は半袖の体操服を着て、
そして乗馬用のショートブーツに拍車(=Spur)を付けて、20分間ほど、
四つん這いの哀れな家畜人にまたがり、乗り回す。

歩くだけでも無数の金属歯がやかましい音を立てる拍車をイチカ様は常用なされている。
首輪の鎖を握りながら、拍車で家畜人の腰回りを引っ掻く。
少林○拳法の素養があるイチカ様は巧みに家畜人の背中に絡みつき、
狂乱してウイリーやロデオの様相を呈する家畜人から振り落とされる事は無い。

また、イチカ様の拍車は引っ掻くだけに留まらない。
拍車をグッと食い込ませたり、バフッと勢いよく打ち付ける事で、責めにアクセントが付く。
不慣れなサブミッシブだったら、軽く擦れただけでもグァッと叫んで、一瞬、意識が遠のく程、
痛い痛い拍車で、そんな事をするのだ。

ある時は、右足の拍車でサブミッシブを引っ掻いて「進め、進め」と嬉しそうに命じて、
左足をサブミッシブの下腹の下へ置いていらっしゃった。

サブミッシブは左のヒザ頭を生傷だらけにしながら、必死に方向転換を試みていた。
それは全く無駄な、文字通りの足掻きだったが、
その足掻きを始めてしばらくすると、ほぼ必ずイチカ様は、床に置いた足を浮かした。