(6月も終わりかけ、虫の鳴き声が体感の蒸し暑さを助長する午後の体育の授業、当然生徒は皆だらけモード)
(しかし委員長である自分に見られていると分かると、皆何となく背筋を正すのが分かる)
(日頃からの印象付けによって、存在のみで活を入れられることに満足感が胸を満たした。)
(――しかしクラスでただ一人、自分が近付こうと一切態度を正さない者がいるのだった)

……ちょっと、体育倉庫は避暑するための場所じゃないんだけど?

(終業の鐘が鳴り、もう皆が教室に戻り初めているのに悠々と体育倉庫でくつろぐ彼を、腕を組んで睨み付ける。)

【名前入れました。】