んっ…う……?
い…っや………う、んんっん。
(閉じていた瞼…不意に感じた口元への感触に大きく目を開く)
(乾いた唇にヌメリを感じる…咄嗟に顔を背け頭を左右に揺らして…)
(その拍子に長い髪が涙のあとへ寄り添う)

……できません。
でもそれはあなたが嫌いだからじゃなくて…啓輔さんが好きだから。
夫婦としてこれからを一緒に過ごすのなら…もうやめてください。
お願い、普段のあなたに戻って……?
(掌に食い込む爪…秘口からの快楽に抗うように指先をまるめ、諭すようにポツポツと言葉を紡いでいく)
(その一方で以前のトラウマが生み出した心の壁はより一層強くなっていた)