(山口さんの黒々とした欲望に気付かないまま)

そ、そうなんですか?
(夫になった明の昔からの友人だと聞かされていた山口さんの言葉を信じてしまう)

いえ、明がハメをはずしすぎで…
ご迷惑をおかけしました
(謝罪する山口さんにお詫びを言う)

………
《何?なんかヤダな》
(明をベッドに運んで寝かせてくれた山口さんの視線が気になる)
(なんだか全身を舐めるような視線)
(通勤の時に電車で一緒になった中年男がいやらしくジッとみてくるような感じで…)

そ、そうですか?
結婚式のプランの中に入っていた部屋なので…
(あまり部屋の中をジロジロ見られるのも嫌になってくる)