お手紙ありがとう。
今回のあなたの手紙を読み、わたしが当初から感じていた違和感は確信に変わりました。
申し訳なくとても残念だけれど、やはりあなたはわたしの「あなた」ではなく、わたしはあなたの「わたし」ではありません。
いただいた言葉はどれもわたしにも、わたしが想うあなたにも当てはまらない。
決してあなたを避けているわけでもなんでもなく、哀しいかなこれは現実です。
このような場だから、曖昧なメッセージはほかの誰かへ宛てられた言葉だとしても、忘れられない想いを抱いている者からすれば、自分のことだと思ってしまう。
ましてや自分に向けられたものだと信じたいと願う気持ちがあればなおさら。
だけど、思い過ごしの人違いもあるわけで、今回がそうだった。
探し人ではないわたしに幾たびもメッセージをいただき申し訳ありませんでした。
わたしがはっきりしなかったためにあなたを傷つけるようなことになり反省しています。
名無しのあなたが、あなたの想う人に再会できることを祈っています。
Kという名を持つ女より