名無しの貴方へ

貴方からの伝言が届くことが嬉しかった。
貴方が私に向けて綴ってくださる言葉を読むことが嬉しかった。
貴方に思い馳せて言葉を綴る一時が嬉しかった。

迷いの森の中で躊躇いに足を取られ貴方の元へ踏み出すことができない私を、貴方ならば手を引いて導いてくれるかもしれない。
それは夢でしかなかったけれど名無しの私たちにはそれで良かったのかもしれません。

貴方にとっては寂しそうにしていた私をちょっとからかってやろうくらいのことだったのかもしれないけど、私はそれでも楽しかったです。
僅かな間、もしかしたらなんて夢を見せてくれてありがとうございました。