ああ、そんなに気を使うことはないよ。
私達は夫婦だろ?
(座ると、帰りの船中で練習した笑顔でお茶菓子を勧める。
勿論一番会いたかった愛妻と対面できて嬉しいのは真実だが、夫婦生活がないも同然だったので練習をしていて)
疲れは溜まっていないか?
大名や取引先には少し…大きい声では言えないが居丈高な者もいるしな。
口八丁な連中にやり込められてないか心配だったんだ。

(例の箱以外に持ってきた風呂敷からクッキーなどの洋菓子を見せ)
ほら、色々と美味しそうだろ?
向こうの友人からもらったんだ。
ミルクがきついかも知れないが、良ければ食べてみてくれ。