殿、ありがとうございます。
至らないところもあるかと思いますが、
よろしくお願いいたします。

(そろそろ世継ぎの一人や二人できても良い年頃の殿)
(世継ぎがいないことを心配した家臣が国中へ向けてあるおふれを出す)
(そのおふれは身分がどうであれ殿の子を孕めば一族郎党末代まで安泰を保証するというもの)
(今宵の殿の閨の相手は…齢12の小娘)
殿、初にお目にかかります。
私、名を雛菊と申します。
(顔をあげるとまだまだ幼い娘)
(どんな女を連れてきても体に触れようともしない殿にしびれを切らした家臣が、
このような小娘にも権利を与えた)