電話なんかで聞けるわけがないだろう!

(オレは少し怒気をこめて言った。
涼華はいつもストレートな話し方をする。
こんなふうにひねくれた言い方をする涼華にオレはショックを受けていた。)

涼華、そんな言い方をするな。
まるで「それはボクのことだよ」って言ってるように聞こえるぞ。
オレはこんなウワサが流れることでおまえが変な目で見られるのを心配してるんだ。

(涼華の肩をつかみ、オレは涼華に顔を寄せる。)

オレはおまえの口から「それはボクじゃない」って否定して欲しいんだ。