(とある教会のシスターがいかに慈愛に溢れた人であるか)
(口さがなくも真偽のつかぬ話は広がり、やがて)
(暗い部屋で女は男に跨り、ズチュッ、ズチュッ、と淫らな水音を響かせる)
…えぇ…あなたの懺悔…その全てを受け入れます…
私の中に…出してください、全てを…
(くぐもった声で達したらしき男を見て、愛おしげに)
…この人でもなかった
(不思議そうに見上げる男に、女はひとり微笑んだまま)
…私の胎内から悪魔を払えるような方…どこかに、いらっしゃるのでしょうか
そうすれば…あの方は来てくれる…私はまた…あの人と…
(悪魔に処女を捧げた女は情欲に濡れた瞳で夜空を見上げ、修道服の上から膨らみつつある腹を撫でる。)