(某企業が開いたパーティーからの帰り、ロールスロイスの後部座席で少し窓を開けて夜風にあたる玲子)
(隣には会社社長を務める主人が座っている)

あなた、本当に盛大なパーティーでしたわね…私、少しはしゃぎすぎてシャンパンを飲みすぎちゃったみたい
ねえ、この辺におトイレはないかしら…屋敷まで我慢出来そうにないの…

山田(運転手)、ちょっとそこの公園で止めてちょうだい。公園なら公衆トイレがあるでしょう
あなた、ちょっと待ってて下さい

(車が止まると真赤なドレスにミンクの毛皮を羽織り、一人で公園に入っていく)
(しかし公園には公衆トイレはなく、代わりに薄汚れた人気のない倉庫があった)

もう我慢できないわ…あそこでしちゃってもいいわよね、誰も見てないし…

(辺りを見回し、その倉庫に一人で入っていく)