ごしごしさおり、こんばんは。
もう少し待っていたいのだけど、
ふさがりそうな目蓋を熱い拳でごしごし鼓舞してきたのだけど、
うううう、うう、
んんんゅ、の、うっ。

ああ、ごめんなさい。
甲斐性無しなおれで、へたれで、軟弱で、酔い潰れ寸前で、あいすまぬ。
今夜のところは睡魔に対してこれ以上の抵抗ままならず、寝ます、です。
次にきみに逢えるときを楽しみにして、寝ます、です。
ただ気がかり。きみについて気かがり
待ち合わせ場所に行かなければと今きみが無理していないか。
行くことができないと報せたいのに忙しくて伝言できないと焦っていないか。
それから。

寝るね、の、おれからのこの伝言を読んだ未来のきみが、
おれに対して悪かったと思わなければいいのにと、
ああ、ああ、気がかり、気かがり。
もともとさ。
都合がよければこの日に待ち合わせ場所に来てねという一方的なお願いなのである。
だからこられなくてもきみはこれっぽっちも悪くないのである。
だから気にしないで気にしないで、どうぞ気にしないでと気がかり、気がかり。
あと体調が悪いとかでなければいいのにと、そうじゃなければいいのにと、気がかり、気がかり。
おやすみなさいさおり、いまのきみ、明日のきみが不幸じゃあませんように。