(指の腹で芽を摘まれ、転がされれば膝の上の体が本能的に逃れようと動いて)
(その動きに合わせて湯が動いて、静かな温泉に水音が響く。)
(何度も弄くられて蜜壺はひくひくしだして、それを言葉で知らされるといやいやをして…)
意地悪… 感じててくれないと一方的に恥ずかしいだけだもの…
(腰の括れを撫でる手の感触に、切なげに目を細めて…)
今日、会ったばかりなのに?
あ、だめ…、言っちゃ… ああ…っ
(緩かった抱擁を深めて、水音が立つのも気にせず体を捩らせる)
(狭い中、動くと耳元で声を上げて…)
伝わってる。
だから、だから…。
(焦らされているかのよう。見上げるように無銘さんを見て…)