(駄目なことって分かっているのに、その背徳的な空気がより快感を高めて)
(それでも、いけないことと知っていれば、壁にかけられた時計をたまに気にしながら、されるがままになって)
尚くんっ……今日の、だめ…っ。
なんか、すご…くて、っ…。
(スーツのボタンは外されて、ブラウスも半分以上がはだけ、ずらされたブラから胸が露わになる)
(捲り上げられたスカートからは、黒いストッキングに包まれた足が伸びて)
(そのストッキングさえも膝辺りまで脱がされると、白い肌が余計に目立って)
んっ、も……やあぁ。
(防音とは言え、声を抑えながらしていると、いきなりドアが開いて、入ってきた社長と目が合う)
…えっ?
まだ、そんな時間じゃ……。
(困惑しながらも慌てて尚くんから離れると、片手は胸元、もう片手で捲れたスカートを隠しながら)
社長…これは、その……。
(言い訳を考えるけど、いきなりなことで何も考えれなくて、縋るようにちらちらと尚くんに視線を向ける)