(冷えた下肢からぬくもりがじんわりと上肢まで伝わっていくようで)
(これが、どんな種類のぬくもりなのか、ぬくもりよりももっと熱いものなのか、ぼうっと考え出してしまう)

はあ……ぅ、う……ズルいです、いつもは、意地悪なのに…
こういうときに優しいのは…ゃだって、言えなくなる……

(いつもより従順に脚を開かれたままになると)
(太ももに一之瀬さんの息遣いを感じて、顔が熱くなる)

…はぁっ……んッ
(唇が触れた瞬間、小さく漏らした声が浴室に反響する)
(ビクっと震えるままに黒髪が背中で揺れる)