櫂さん
口を開いたまま櫂さんの名前を呼ぶ声さえ届けられないくらい唇が震え、満たされたというよりも、自分を失ったような心ごと奪われたような時間でした
意識がうっすら戻って何とか掃除をして、体も綺麗に洗い流しベッドに横たわりました
櫂さんの礼美は、強いおもいと、強く求める櫂さんの言葉に再び果てても、果てても、繰り返し気が付けば壊れてしまったままの朝でした
何もする気力も、何かをする体力もないのに
櫂さんだけ求めてしまう
気だるさと、熱さ、痛みにも似ている感覚で自分ではコントロール不能みたい
仕事も休みたい気分だったけど、背中に熱く残された徴を感じながら頑張ります
恥ずかしさも、乱れも、全て櫂さんだけに見せられる礼美の姿です
愛おしい櫂さん、櫂さんに出会えてしあわせです