さとへ
辛そうだな、かわいそうに、俺もそうだったからよくわかるぜ
こっちが一生懸命に気を使ってやっているのに、なんで気が付かねえのか
なんで同じように仲良くしようとしてくれねえのか、とか思った
そういうのが分かる人間ていうのは、仕事もできるやつだから、たいてい偉くなっちまってるんだよ
他の奴らっていうのは、残り物みたいなもんだから、むしろ気の毒な人間だ
気の毒な人間っていうのは、周りが見えなくて、自分の保身で必死なんだ
そういう連中には、愛情を注いでも半分返って来ればいいや、ぐらいのつもりの方が良い、金を貸すのと同じだ
愛情っていうのは与えるもんで、返ってくるのを期待しない方が、返ってくる
そういう職場なら(俺のところもそうだが)、同僚を100%信用しない方がいいな
だが、諦めてはいかん
もし親切にするのが辛いと思ったら、ニュートラルでしばらくがまん、また元気になったら親切にしてやれ、いずれは分かってくれる
上司が俺を理解してくれるまで、3年かかったぜ
だが、どうしてもやり方がひどい、というか、おかしいのが明白な場合は、相手を攻撃しないようにはっきり言った方がいいな
「〜なので、これは私ではありません」とか「〜の仕事があるので、これはできません、ごめんなさい」とか、感情を抜いて現実的にできない、おかしい、ということを相手に分かるように言って誤解を解くと良い
こういう反論は、慣れないと難しいが、たいてい責めてくるパターンがあるから、そのパターンを読んで、備える練習をするとだんだん出来るようになる
「ならぬ堪忍するが堪忍」だ
好きだよ、さと、応援しているぜ
孝治