【では、ぺたり、と。今宵も、よろしくお願いします】

っは、ぁ……喜べ、というなら、それを声に出さずとも……。
(とは言うものの、キスの甘さに浮かされて、幸福感を感じてしまっている自分が少し憎らしい)
(自分から唇を寄せたものの……まるで掌の上だ)

ん、ぁ……う。
(痺れたように力が入らない唇を割って、指が入ってくる)
(少しだけ冷たい、その先端。構内に無理やり割り入ってくるようなその感触に、興奮を覚えるのはどうしてだろう)
(その指先に絡めるよう、舌を伸ばしてしまう)

んぐ、少し、乱暴……!
(もたついていた自分がおかしいほどあっけなく、被服はすべて取り払われた)
(だが、消滅した服のことを考えるよりも――彼女の言うとおり、遮るもののない女の体の感触に溺れたい)
(手を引かれるまま、胸に手を触れ……その柔らかさを確かめるように、表面に指を沈めて)
(もう片方の胸には、頬を摺り寄せるように顔を寄せると)
(その程よく張った表面に、唇を落とす。何度も、そこに印を刻むかのように軽く吸い付き)
(それでも足りなくなれば、後をなぞるように舌を這わせて)

ん、く……ふ、ぁ。
も、っと……!
(もっと、たくさん触れ合いたい、深いところで繋がりたい)
(硬く屹立した自身を、太ももの内側に擦りつけながら)
(無毛の割れ目へと、その先端が近づいていく)
(ほぼ無意識に近いが、さらに深く繋がれる部分を目指して)
(むやみやたらに腰を突き出して。ぴたりと閉じた割れ目の外側を、先端でなぞる。滑るように、なぞる)