もしも彼女からメールが来たら
打ち明けようと思っていた事を、ここへ書きます

私は女です

12年前に彼女と出会った日から生まれた「和」という存在は
私にとって初めて、興味本位で挑戦した異性コテでした
相手にバレないかドキドキするような高揚感、上手く出来るのか出来ているのか、自分の腕試しをするような緊張感の中
そんな事以上に、驚くほど意気投合した彼女と夢中になって笑い合ったのを覚えています

彼女から恋をしてもらったその日から、私は必死に男として存在出来るように
彼女を楽しませられるちゃんとした“男”になれるよう、いつも肩に力を込めて演じていたと思います

楽しい反面、時を重ねて思いを募らせてくれている彼女への罪悪感が増していき
肩肘張って必死に男のフリをすること、それらに疲弊してしまい、やがて彼女と距離を置くようになりました

その後に起こったことは、私にとっては長年の悔恨の念となって残り続け
この場所から足を遠ざけ、8年間ここを覗くことはありませんでした