濡れちゃったのは、利久さんのせい…
(口の中に入ってきた指にすぐ舌を絡めて唾液で濡らすと甘い砂糖を味わって)
佐藤さん、甘くておいしい
(利久さんの手を握って口から指を抜くと唇と同じように濡れたそれを根元から先端に向けて舌で舐めあげて)

(マグカップに入った砂糖をぽかんとした表情で眺めていると耳にかかる利久さんの吐息と言葉にハッとなって)
わ、罠にハマりました…
(少し唇を尖らせて恥ずかしいのを誤魔化して悔し紛れにマグカップを持って冷めたコーヒーを飲み始め)
利久さんの佐藤さんを、わたしに入れてくれると思いましたっ