そらさんへ

あれからどれくらい時が経ったのか、お馬鹿な私にはもう数えられません
でもあなたとの日々はとても鮮明に想い出せるんです
手を離さないって言ってくれたこと、星の話、音楽の話…それからそれから

毎日一緒に居たのにね
ずっと仲良しでいたかった
私から何度もお別れして本当にごめんなさい
自分から離れた癖にわすれられないなんておかしいよね?
でもね、自分の手のひらを見るたびにあなたの声が聞こえてくるようで忘れられません

だけどその声はこういうのです

モルダー、目を覚ましなさい。探している彼はもうここには居ないのよ。

そうだよね、あの頃のあなたはもういない
居たとしてもその手の中には誰か違う人の手のひらがあって
昔、私にしてくれたようにぎゅっと握りしめているに違いない…
だからまた逢いたいとは言い出せずにいました

ちょっと前に失恋した気がして、それと一緒にこの想いも消えてなくなれば良かったんだけど綺麗に消えないのw
どんなに上から塗ろうとしても無理だった…
好きだと叫んでも、好きな曲に想いを乗せてもまだ足りなかった

こんな風に想ってることを知られちゃダメだ、書いちゃダメだと何度も思ったんだけど
風に負けて散った桜が誰かに踏みつけられて、道路を汚していたのを見たらなんとなく書きたくなった
書いちゃった…ごめんなさい
ゆるしてください、そらさん。

ゆめ