(昨日の一件は、特別例外的なことで償いもしたし、もう許されたことと思いながらも、少しでも挽回しようと早めに出社して)
(いつもは緩く巻いていた髪も一つに纏め、スカートも膝が隠れる丈のタイトなものにと真面目さを身なりから表現する格好で)
(いつもと違う雰囲気の麻里奈先輩に違和感を感じながらも、「おはようございますっ」と元気よく挨拶する)

(社長室へと促されると、少し、緊張しながらも、笑顔だけは崩さず入室し)
(そこで目に入った恋人の顔に、一瞬昨日を思い出し、ぎこちない表情になりながらも、社長にバレないように取り繕う)
(社長の鍛え直すという言葉に、やはり昨日のことは許されたのだと安堵の表情を見せるも、尚くんだけ外に出されるのを聞くと不思議そうに見送って)

(改まって話す社長の言葉から、昨夜の尚くんとの続きがバレていることが分かり)
(反射的に怯えた顔になりながら、縋るように社長の顔を見るも何もできなくて)
……申し訳、ありません。

説明、ですか。
えっと…それは、その……。
(自分の口から言うことは、はばかられるような内容を思い返すと口ごもってしまう)
(しかし、拒否することを許さないだろう社長の威圧感に、逸らした顔を赤く染めながら口を開いて)
っ…昨日、彼とここに戻って、その……責められたんです。はしたない、姿を…晒したことを。
でも、私は…仕事だからって、別に、好きで自らしたんじゃないって…言って。

そうしたら、彼は仕事で…感じたり、できるのかって。
本当は社長のことが好きなんじゃないかって…言い出しまして。
私は違うって言ったんですけど、仕事として感じれるなら、仕事として感じないようにしてみせろってなって……。
(時折、言葉に詰まりながらも順調に説明していたのに、途中で少し間が空いて)

(深い呼吸を何度か繰り返すと、社長の机を指差して)
…そこ、で……そこの上に、足を…開いて座らされて、玩具で…されちゃって。
社長のものを濡らすなんて、秘書ならできないよなって…私、我慢したんですけど、その…ごめんなさい。
ちゃんと…綺麗に、しました。弁償しろって言うならします。だから、その…私、もうどう謝罪して良いか分からなくて…。