待っている間嫌な予感はしていましたが。
少々…
(甘ったるい酒の匂いを振り撒き千鳥足のお嬢様のことを部屋の入口からベッドまで誘導しながら)
羽目を外し過ぎではないですか?こんなに正体を失うまでお酒を飲むとは…。
(倒れ込むなり何やら独りごちながら手足を気怠そうに動かす姿を覚めた眼で見下ろしている)

嵐のように去っていった彼女に後でゆっくり詳しい話は聞くとして…一体今夜は
あ、あ…?
(不意にスーツの袖を引かれたせいで片手で体を支えつつも横倒しに)
何です、お嬢様…このざまは…
(乱れ髪の火照らせた頬の向こうにある瞳と視線を交え、頭に手を伸ばし髪を梳かすような仕種をする)

当たり前でしょう?希沙さんの帰りを待つのは。
まぁこんなことだろうと思ってましたが…
(脳裏にあの気の強そうな女の家庭教師の顔を浮かべつつ、希沙の頬を撫で、うなじに手をすべらせる)