(ずるり、と音を立てて唇をねぶる触手)
(粘液が口を汚し、苦いともしょっぱいとも言えない味が少しずつ口の中に広がっていく)
(突然、口元の触手が再び爆発し粘液をぶちまける)
(先ほどとは違い、今回のは透明、まるで我慢汁みたいだ)
(知るが糸を引くのを見せつけた次の瞬間、ミミズがのたうつようにクリスの口に入り、口内を侵し始める)
(かみ切ろうとしても力の差は歴然としていて、いいように口腔を埋め尽くす)
ほら、美味しいだろう?みんなお変わりをおねだりするようになるんだぜ、それ
早くお前さんの口から聞いてみたいぜ
(次の瞬間、首がきゅっと締まる、それと同時に口内の触手から熱い粘液が再び発射された)
(液体は口内、喉を降りて胃に進むだけでなく、鼻孔へと逆流し強力な臭いを与え)
(そしてその全てから、粘液の作用がクリスに及んでいく)