あっ、急にびっくりするよね、ごめんね…
(教室に由奈さんを先に入れて、そう言いながら後ろ手に鍵を閉めて乾いた音が響く)

告白…告白かぁ…。
(由奈さんの言葉を聞いて独り言のように小さく反芻して)

…ねぇ、由奈ちゃんは好きな人、いるの?
(覗き込むように目を見つめると徐にそう尋ねて)