(視野に入らない背後から、命じられて突き出しているお尻に違和感を覚える。その気になった誰かが、触れて
きているのだと気づくまでに数秒かかって)
・・・お客様に、ご心配いただかなくても・・・、
(・・・言葉が途中で止まっちゃう。偉ぶっている年嵩の男性がぐい呑みを置き、胸へと手を伸ばしてきて・・・)
・・・この渚は、売春宿ではございません・・・。真っ当に生きてきた、老舗の旅館でござい・・・っ、
(煌々と明かりのついている宴会場。そこで、客に肢体をさらしているという異常な事態。頭の中が麻痺しているような、
正常な思考ができないような感覚・・・。私の胸をいじる男性の指には、その感触に「硬さ」が混じり始めている
ことが分かって・・・)