>>196
(ニットの裾を捲り上げようとしていると)
わっ!!

(隙を突かれて押されたので、思わずよろけながら)
ごめん、ごめんw
わかった。それじゃ、ななが脱ぐの待ってるから。

(背中を向けて服を脱いでいくななに胸を高鳴らせながら)
それにしても意外とななって怪力…?
(先ほどのことを思い出しながら、ボソッと呟くと)

大丈夫だって。そんなこんな恥ずかしがることないのにw
(しゃがみこんで動こうとしなそうなななに諦めて)
それじゃ、俺が先に歩くから。

(くるっと背を向けて通路を歩きながら)
そういえば、こういう話知ってる?
ギリシャ神話で、琴の名手の奥さんが蛇に噛まれて死んでしまったので何とか生き返らせてもらおうと死の世界の王に会いに行く話。
美しい琴の音で、死の世界の王の心も動かしたんだけど、生き返らせる条件として地上に戻るまでは絶対に振り返ってはいけないと言われて、
後ろからついてくる足音を聞きながら地上へ向かって歩いていたんだけど、寸前で足音が聞こえなくなって振り返ってしまう話。
奥さんはそのまま死の世界に連れ戻され、今度はどんなに美しい琴の音を奏でても王は心を動かしてくれない悲しい話なんだけど…。
(ふと後ろの足音が聞こえないような気がして、不安になり思わず振り返ってしまう)