(鬱蒼とした木々と苔生した瓦礫が何処までも続くダンジョンのどん詰まり…
紺色のマントに身を包んだ瘦せぎすの男が、赤い鱗持つ魔物と対峙して居た。)
(しかし、恐ろしい魔物を前に男は退屈そうに背を屈め)
なんだ、ガキのラミアか…面白くない…
(そう言って、片手にある杖を振ることも無く、指先だけを動かした)
(重苦しい金属音が響く。瞬間的にラミアの赤い尾部分には鉄の塊が落下し、身体中には有刺鉄線状の金属の縄が絡みつき、その両手には鋼鉄の手錠がかけられた。)
(人間ならば圧死してしまう様な重量のそれらを受けても、ラミアは死ぬことは無いだろう…そう適当に考えて、追加の攻撃をしようと指を持ち上げたが、一応相手の様子も見なくてはオーバーキルになてしまう。)
(杖にもたれかかって、靄が晴れるのを待つ)
【微妙に確定ロールが入ってしまいましたが、宜しければ続きをお願いします】