(乱雑な町裏の雑居ビルの最上階)
(パンっと複数の火薬が爆発する音がするが、この騒がしい街の中では誰も気にしない)
……
(引火したのは机の周辺だけだったようで、数グラムの火薬が爆発して、部屋の一角は見事に吹き飛び
一部青空天井になっている…今は夜だが…)
(そのスモッグのかかった夜空を見上げながら、女は
ー口を切ったなーと低く漏らした)
(実際は口を切ったどころではない、偽物の半身が吹き飛び、顔の火傷は塗り重なった赤でひどいありまだ)
(生の片手に片足は残ったが、循環器を司る部分が半壊した…
早く予備のパーツにしなければ一晩は保たないだろう)
引火させるなんて、弾薬屋の信用ガタ落ちだ
(言いながら、半身を巧みに使って上身を持ち上げる)
(一人で予備パーツを付けて、医者に行くのには相当時間がかかりそうだ)
今度は死ぬかもなぁ

【こんな感じでお願いします】