(この悪夢が始まってから幾晩経ったことだろう。
いつか勇者様が助けに来てくれる…そう信じ続けて耐え続けてきたけど)
(自室に近づいてくる重い足音。毎日この時間。
細い腕で身体を抱えて、今日も絶望の時間の訪れを迎えた)

嫌…やめてください、私…受け取れません…
(受け取る手は小刻みに震えていて、恐ろしさに花を愛でる余裕もない)
(大きな寝台が重量に沈む。)
(近づくだけで肌に感じる魔力に、昨晩の絶頂を嫌が応にも思い出させられる)
(エルフの血を引く純然たる王家の姫という自分であるのに)
(日に日に身体が変わっていく実感もまた恐ろしくて)

【わあロマンチックな…wいつも気を失っていて直接見たことはなかった、でもいいでしょうか?】