はぁ、はぁ…――ちくしょうッ、ノロマそうな見た目してやがるクセに!
何度やっても通りゃしねえ…

(巨大な亀のような形をした魔獣と対峙している。その顔には焦りの色が見られ)
(槍の刃を何度体に突き立てようと試みても強固な甲羅に遮られる)

チッ・・・そんなバカの一つ覚え喰らうかよっ!

(咆哮を上げ、大岩のような巨体に不相応な凄まじい速度で迫る)
(避けようと地を蹴って身を翻そうとするが)

・・・っ!? やべぇ…――!?

(背後・左右が壁に囲まれ回避できるスペースが見当たらない)
(そして前からは巨大な魔獣の攻撃が迫っている)
(判断を誤った事を悔やんでも遅かった)