直希さまへ
お帰りなさいませ、直希さま。
お仕事、お疲れさまでした。
今夜は、ずいぶんお待たせしてしまい、たいへん失礼いたしました。
伝言をくださいまして、まことにありがとうございます。
病院の帰りに書店へ寄り、『小さな恋のうた』という文庫本を買いました。
先日観た映画『小さな恋のうた』の脚本家が、映画で描ききれなかった物語を、
小説化した作品だそうです。
沖縄のロックバンド・MONGOL800の楽曲を使用し、高校生バンドを描いた映画でしたが、
単にキラキラした青春ストーリーだけではないと、胸に響きました…。
映画キャストによるCDも、近々、購入するつもりです。
そうですね…今、公開されている映画では、『空母いぶき』と同じくらいお薦めです。
機会がございましたら、ぜひご覧くださいますと、嬉しゅうございます。
明晩は、22時過ぎに、こちらへ来ることができるかと存じます。
ただ、母の容態が急変するような事態がございましたら、どうかご容赦くださいませ。
直希さまが開けてくださったスペースへ横たわり、直希さまを抱きしめ、頬にキスをして、
脚を絡めて、なおきさまの髪を撫でながら、休みます。
ぐっすりお眠りになって、お疲れを癒すことができますように☆
お休みなさいませ、直希さま…だぁいすきです…きゅ…ちゅ…なでなで…。
皐