(曾々祖父の代からあった、小さな食堂。けっして高級なものはないけど、地元の人には評判よかった。でも、
すぐ近くにレストランのチェーン店ができてからはお客を奪われ、あっというまに閉店まで追い込まれたらしい。
それを助けてくれたのが、今のお義父さんらしいのだけど・・・)

(つい半年前まで住んでいた家とは違う、豪華すぎる邸宅。その一室。疲労がぬけきらないまま目が覚めて・・・)
・・・ふう。
(つい、ため息が出ちゃう・・・。その理由も分かる。毎晩のように聞こえる「母と義父のアノ声」のせいだ・・・。
奈留は18だし、そういった知識がないとは言わないけど、まだ未経験の「それ」を聞かされて眠れるはずもなくて・・・)

・・・おはようございます・・・。
(・・・制服に着替えてリビングへ。そこには、少しやつれた母が朝食の用意をしていて・・・)