…います。

(学校から帰るとすぐ、父親が部屋に来て声をかける。これから何をされるかわかっているだけに、表情は硬くなる)

すぐに行くから…ちょっと待っててください…

(生活力0のくせに、娘に対しては敬意を持って接するよう言っている。口答えなどしようものなら、どれほどの罰を受けるかはわからない)

(数分後、父の部屋の襖を開ける)

今日もお願いします…

(着古した白いスポブラにパンツ姿で、土下座をする。これも、父が綾菜に命じていることだ)