すまないこれは俺の判断の誤りからの怪我、しのぶは悪くない
(切り捨て倒したはずの鬼がまだ動き思わぬ反撃を受けて結果怪我をした)
(確かに庇ったが倒しきったと思ったのは自分の判断の誤りだった)

(傷は深くしのぶの手を借りるのを申し訳なく思いながら手を借りた)
すまない何から何まで手を借りていることに
(自分が隊服を脱ぐことに抵抗はないがしのぶは違う)
(女性でありかなり綺麗なほうであることもあり視線を外す事しか今は出きることはなかった。ただそれでも視線の端にみえるしのぶはとても一つ一つが美しく言葉が更に少なくなるほどだった)

柱としては岩柱の悲鳴嶼に遠く及ばない
むしろしのぶこそ俺よりも
(隊のなかで男女の差はない)
(圧倒的な力の鬼と対峙すれば非力なのは同じだから)
(だからこそ誰よりも努力するしのぶには後進のためにも生きて欲しいと思う)
(それだけ?)
(少しだけ違和感を覚えながらそう思った)
しのぶは大丈夫なのか?
あの鬼の力はかなり強かった
(隊で毒をつかうしのぶは力で鬼の首を切れない)
(その代わりに調合した毒で鬼を刈る)
(今回のような鬼に対して力押しで来た場合に限界を越えれば柱だったとしても無傷とはいかない)
(ましてはしのぶなら)
(自然と身を案じ言葉が出た)