【ガーターストッキング、分かりました】
【17時前後までお付き合いください…予定が入った時はそちらを優先してくださいね】

秘女…隠し持っている姿…隠れている本性、ですか…
(自分に言い聞かせるように絵のテーマである言葉を反芻し、モデルに選んだのはそれを具現化しているからだ…と言われれば、存在を認められたようで嬉しくもあり)
(また秘めている想いまで見透かされているようで、思わず目を伏せる)

えっ…下着、ですか?
(喜びも束の間、その後に続く言葉に絶句して)
(一時はその道を志していたこともあり、芸術への理解は誰よりもあるつもりだ…だけど…)
(単に着衣でのスケッチだと思い込み、透ける素材の下着をつけてきてしまった事も躊躇させる要因だった)

(ふと、俯いていた顔を上げると有無を言わさない強い視線)
(絵に真剣に向き合う先生の言葉を無碍にすることも、引き返すこともできない…)

(昼の訪問ということもあり、過度な肌の露出は控えたつもりだった。ニットのセーターとシャンブレー素材のプリーツスカートに身を包んだ姿は貞淑な人妻そのもので)
(しばし逡巡していたが、意を決してそれらを床に滑り落とす。白の総レース地の下着姿になると、ソファの前に立つ)

…そんなに、見ないでください…
(消え入りそうな声で呟き、羞恥のあまり、秘部と下半身を覆う両手の指先も震えてくる)
(午後の日差しを受け、繊細なレースに覆われた秘部は漆黒の翳りを浮かび上がらせ、鎖骨の延長線から隆起し張りつめた乳房の、先端の尖りも薄らと露わになり)