(上手く説明できないままに動き出した準くんを止めたいけど、大声を出せば二人に気付かれてしまいそうで)
っ、だめ……!
(どうしようも出来ずに準くんの背中を見送ると、落ち着き無くきょろきょろと辺りを見回して)
(スマホを手に取り、優に「もうすぐ帰る」という嘘のラインを打つと送信する手前で止めて)
…とりあえず、準くんが帰ってくるまでは……。
動かないでおいたほうが良いですよね。うん。
準くんが見つかってないといいのだけれど…。
(畳の上にぺたんと座り込むと、ドキドキしている心臓を押さえるように胸の前で両手でスマホを握りしめる)