そういえば、じゃないもん。
優くんは仙奈との時間少なくても寂しくないの?
(拗ねたように頬を膨らませてそっぽを向く)
(二人きりなのに先生の仮面を取らない旦那さんにムキになって)
(抱き着いた腕を離すと机の正面の椅子に座ると頬杖をついて)
やだ。教室は帰んない。
別に生徒と先生が昼休みに話すくらい何ともないよ。
でも、優くんがどうしても構ってくれないなら、クラスの男子とでもご飯食べて来ようかなー。
そっちのほうがよっぽど優しくしてくれるもん。
(緩く開いた襟元を飾る赤いリボンを指先で弄りながら、少し意地悪を言いたくなって)