(ある山小屋に娘がひとり)
(幼いころに両親に捨てられ、なんとか独りで生きてきた)
(故に名前は知らない)
(粗末な着物を纏い、小柄だが豊満な胸つきをしている)
(小屋の外に建てておいた地蔵菩薩の前に置かれた米)
(それを冷たい水で洗い、カシャカシャと音を立てて研いでいた)
(−−今夜はあったかい粥が食べられるわねーーつい、頬が緩んだ)

【それでは改めてお願いしますね】