(少し怒気を含んだ優くんの視線と声に固まって)
えっと……ごめんなさい。聞いたからいいかなって勘違いしちゃって。
(恥ずかしい言葉を促されると、困ったように視線を彷徨わせて)
(それでも、雰囲気に飲まれると小さな声で)
……言うだけ、なら。
今から…仙奈は、優くんの……ママになります。
だから、優くんが何をしても…許します、し……何をされても、耐えます。
優くんの、言うことは…全部聞きます。
………言ったよ。言ったから、いいでしょ?
(言い終わると羞恥に泣きそうな目で睨むように見上げる)
(優くんが離れると何もできないままそれを眺めて、手にして戻ってきた油性のマジックに目を見開くと)
やっ、優くん…落書きって……
んっ!!や、あっ…だめっ。
(羞恥に熱くなった素肌に触れるペン先は少しひんやりとしていて、体がびくんと跳ねる)
(恥ずかしい言葉を書き込まれると、ぞわぞわとした感覚に逃げ出したくなって)
優くん、それ……消すの大変だから、あんまり…
(しちゃだめって言いかけるけど、さっきの言葉を思い出して咄嗟に口を閉じる)