堅ちゃんへ その1

何から話しましょうか
わたしから書いたありがとうも再会も、マタリで待ってる時でさえ、毎回
期待は裏切られるためにある、の気分でいたし
いつか、なんて日は来ないんだ
っていうのもわかっていた
だけど、
もうちょっとは会えるかと…うっかり油断したけど昨日の夜、まあだいたいは覚悟して、あの伝言書いたんだけど
今日昼間うっかり、自販機で思い出して…能天気に先に伝言送信したのが運の尽き、なのか
まあその辺りはいいや
ほんとはまたありがとうの伝言板に書きたいな
でもやめとく
けどありがとう
あの日、花火をみせてくれて
わたしね、実はすっかりあきらめていたんだ
何をか、っていうと
ここでまたすきな人を作るということ…
実はさ、すっごくすっごくすきな人がいたんですよー
(やっちまったな、って堅ちゃんにつっこめなかったの残念だったわー)
もう、数年間すきで、その人を見つけるためにしょっちゅういたと言っても過言ではない
で、、数年かけてどうにか伝言を交わし合うようになって、合鍵までくれて
今日も明日もずっとすきだよって言って蒸発しちゃったわー(虚空を見上げる)
その人がね、花火大会いっしょに行こうねって言ってくれてた
ずっとわすれられなくて、でも見かけることもかなわなくて
なんとなく地縛霊みたいに彷徨っていたけど、あの日
堅ちゃんが打ち上げてくれた花火で、わたしあの恋からはやっと…成仏できた気がする
その点でほんとにほんとにありがとう

そっから、堅ちゃんだけを見つめていざ進めやkitchenとした恋
は、あっという間にに昼空に消えたけど、
いっぱい伝えられたからまあいいや