温泉は好きだけど…そうじゃなくてっ。
(頑張って言った言葉も軽くあしらわれると、困った顔になって)
や、あっ……やっぱり、分かってるくせに…ずるいです。
(胸へと伸びる手に抵抗もできないまま、責めるような視線を向ける)
え?違う。違いますっ!
(勝手な解釈に慌てて否定して)
全裸でって……っ。
(恥ずかしい命令とご褒美の誘惑に揺れて、優くんの顔と地面を交互に視線を動かしながら少しの間固まる)
本当……優くん意地悪です。
(押された肩で少し後ろに下がると、諦めがついて)
(せめてもの抵抗に悪態をつくと、くるりと背中を向けて服を脱ぎ始める)
(下着姿にまでなったところで、恥ずかしさが増して一瞬動きが止まり)
(ちらりと振り返ると優くんの顔を見て)
……全部脱がなきゃだめ?
…だよね。
(諦めてブラのホックを外すと、脱ぎながら胸を片腕で隠して)
(ショーツも脱ぎ終わると空いてる手で隠しながらその場にしゃがみこむ)
んっ……あんまり、見ないでね。
(外気に肌を晒す行為だけで、体は熱くなって)
(背中を地面に預けるように倒れると、両足は膝を揃えて立てて)
(ゆっくりと両手をぐーにして、胸元に持っていくと、恥ずかしさに顔を背けながら)
っ……わ、……わん。
(泣きそうな顔で小さく鳴いてみせる)