だって……勝つのが不可能だと考えた経験がないものですから。
(負け知らずだったが、今回ばかりは分が悪いだろう)
(だが負けを知らないので、ケンの言うようにあきらめが悪い)

(指の動きを封じて離れようとしたが、ケンの靴音が鳴る)
(それとほぼ同時に背中に拳を見舞われ、床に叩きつけられて)

なるほど……動きではなく音がポイントのようですね。
ぐっ……ケンさん、少しダイエットしたほうがいいのでは?
(背中にのしかかるケンの重さに猫耳をピクピクさせ、嫌味を言う)
(痛覚をプログラムされていないので痛みは感じないが、屈辱に眉根を寄せる)

【この流れで大丈夫です】
【ケンさんも希望などあれば仰ってください】