「はん,まだ金玉が応えてやがる。いいか,もしもう一度応えたらぶっとばすからな」

とサルは言って,また呼んだ。


「カエル!」

「チュル」

「こんのやろう!!」

サルは自分の金玉に向かって怒った。


「カエル!」

「チュル」


サルはしつこい応えに,今度こそ本当に怒った。自分の金玉が応えておると思ったんじゃな。

ああ,やつは自分で自分の金玉を殴って,痛さの余り飛び上がったんじゃ。


それを見て,カエルは言ったんじゃよ。

「ああ。悪いことをしたり考えたりすると,それ相応の罰を受けるってことなんだよ」