少女を抱く趣味はないが、この薄暗い路地裏で途方なく彷徨う少女を放っておくことが出来ず、時折この場所を訪れては無償で金銭を渡していた。
だいたいの少女が金だけを手に立ち去っていくものだが…。

(背広に秋物のロングコートを羽織り、アタッシュケースを手に路地裏を覗いてみる)