(横を向いたまま、チラッと紗友に視線を送ると)
確かにニコニコだけど、その紗友は全然可愛くないんだけどなあ…。
(ボソッと不満をつぶやいてから)
ああ、紗友が嫌がるようなことは一切してないし、嫌だったら二度としないと約束するから…だから、紗友と俺じゃ別だって。
紗友が喜ぶことを俺も喜ぶわけじゃないから、ほら、今すぐこういうことはやめて、いつもの可愛い紗友に戻ろうっか。
(何とか紗友をなだめようと、正面を向いて、紗友と顔を合わせながら、優しく促すようにして)
ちょっと待った。さっきの言葉は間違えて言っただけ。
あれは取り消すから、やっぱりお仕置きなんてやめて、もっと仲良く過ごそうよ。
(慌てて説得するも、暴走し始めた紗友はとめられず、されるがままに手錠をされ、ベッドの上で繋がれてしまうと)
だからバンザイならこんな格好じゃなくて、いくらでも普通にしてあげるから、早く手錠はずして今度は紗友にしてくださいって言ってみようか?
(恥ずかしさで顔を赤くしながら、何とか逃れたくて手をバタバタと動かすも、手錠の動くカチャカチャという音が逆に虚しく響き)
続き?それは…もう紗友の好きなようにしていいよ。
でも、紗友はこんなことするより、自分がされるのが好きじゃなかった?
ラストチャンスだよ?今からでも遅くないから、私を手錠で繋いでくださいって言ってみたらどう?
(半ばヤケクソ気味になりながら、一縷の希望を託して最後のお願いをする)