(紗友が真剣に自分の薬指を見てくれている様に、これまでで最高の幸せを感じながら)
ところでさっきの何でもないって何?
とっても気になってるんだけど。
(ふと頭の中に浮かんだ疑問が少し気になるも、指輪が嵌まっていくのを見て身体中の緊張が高まって)
ううん。こっちこそありがとう。
(しっかり根元まで嵌まってから、指を絡められると顔を赤くして照れながら)
僕も大事にするからね。
(たまらず紗友のほっぺに軽く口付けをしてから)
そうだったね。せっかく綺麗な星空が見えるのにこんなとこにずっといちゃもったいないよね。
(絡められた指は繋いだまま、部屋の中に入ると、大きな窓の前にあるソファに並んで座って)
どう?綺麗でしょ。夏が終わるまでに、一度、紗友と一緒に見ておきたかったんだ。
(繋いでいる指は離したくないので、肩と肩をくっつけて、頭を紗友の頭にくっつけていく)