了解。紗友も眠くなったら先に寝ていいからね。寝顔や他にもいっぱいいろんなの見に行くから。
ううん。あれもこれもやりたいのは俺も一緒だし、その欲は俺のが強いと思う。
そうだね。微妙なポジションがいいから副社長にしておこうか。
見た目や性格は紗友のイメージしてる秘書でいいよ。
行為は愛人契約で言いなりになるんだからそれはイヤイヤでも逆らわないと約束してくれたら。
それなら少し書き出してみるね。
(夕暮れ時を過ぎ、暗くなり始めて活気づいてくる繁華街。
一人の女性の後ろ姿から目を離さないように人混みを掻き分けていると、
道に出ている看板を確認してビルの中に入っていく姿が見える)
もしかして…。
(そのビルを見上げると、上から下まで明らかに風俗営業と分かる名前が並んでいて、
慌てて走ってビルの中に入るとエレベーターの前で待っている女の後ろ姿があり、思わず乱暴に手を掴んで)
紗友くん。こんな所でいったい何をしているんだ?
(普段は滅多に荒げることのない声でその女に話しかける)